ソラリス SOLARIS by Stanislow Lem
スタニスワフ・レム
現代ポーランドの作家
1921年生まれ
「ソラリス」長編小説
初版/1961年
日本語訳/1965年 飯田規和(早川書房)
惑星ソラリス
この静謐なる星は意思を持った海に表面を覆われていた。
惑星の謎の解明のため、ステーションに派遣された心理学者ケルヴィン(クリス)は、ソラリスの海がもたらす現象に囚われていく。。。
人間以外の理性との接触は可能か?
知の巨人が世界に問いかけたSF史上に残る名作。
ハヤカワ文庫¥1000+税
宇宙でなくとも、目の前にかつての恋人が現れたらどうするか?
しかも、自分との喧嘩が原因で死んでしまったのだとしたら?(過失自殺)
まだ途中なのだが、
読みながら、恐ろしい事を思いついてしまった。(内緒🙊)
ソラリスという海が作り出す生命。
しかも、人間の潜在意識にあるものをコピーしてしまう。
そこで向き合うもの。自らの過ちを突きつけられるかのような存在が、目の前に現れたら?
つづく
2018-04-02 読み終わった。
多分、生まれてから初めて読むSF小説。
でもね、全然SFチックじゃない。
うん。ハリーとクリス以外の登場人物は、私的にいらない。
色々とめんどくさい事が書かれているけど、所謂フィクションなので、自分でいらないと思った箇所は大胆に省きながら読み進めてしまった。(;´-∀-`)ゞ
人間が作れない人間を、まさかの宇宙にある海が作ってしまう。
それも、死んでしまった自分の彼女を。
エイリアンとか、未確認動物とかが、当たり前にいる生物以外の形で現れたなら、それは正に恐怖するもので、決して受け入れられるものではないであろう。。。
でも、それが愛する彼女の姿、声、思考、嗜好、何もかもがそっくりに現れたら?
きっと、驚きつつも主人公のクリスのようにやがて受け入れ、共にいることが自然なことになるだろう。
でも、その擬似的な幸せも、宇宙ステーションにいる間だけ。
地球に還ったら?どうなる?
本の中でも危惧してるように、きっと捕えられ、実験され、標本とされるに違いない。
どのみち、別れが来ることを知っている。。
それならと、自ら消えることを密かに画策していき、やがて人魚姫が泡になって消えていくように存在を消してしまう。
人間と恋をしてしまった罪。
なんだかんだ、SF小説というステージを使った人間の性(さが)を書いている。
二度も同じひとを失ってしまう悲劇。。
愛してはいけない人。
結局、愛とは相手のことを思いやる気持ち。
自分が良ければそれでいい。ではない。
消えるという選択。
自分の記憶が作り出してしまった過去の恋人
人間は、弱いのか強いのか。。
愛を全うできるものだけが強いのだと、
別れることをも厭わない愛。
愛。
「ソラリス」が、万人受けする理由。
ですかね。
(੭˙꒳˙)੭📕パタ
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