変身 Die Verwandlung
Simplog過去記事より添付
「変身」Die Verwandlung
フランツ・カフカ/著 中編小説 ドイツ
ある朝目覚めると巨大な虫になっていた男と、その家族の顛末を描く物語。
初めて読んだのは高校生の頃。
本屋さんの棚に並んでいる数多くの文庫本の中、吸い寄せられるように手にした一冊。
自分史上に残る本は、大概このように出会う
人生。。
攻めるか
籠るか。。。
こんにちは。
カフカの「変身」を読んだことがありますか?
働き盛りの男性が主人公。結婚はまだしていない。(仕事を持たない両親と妹を支える)
ある朝、主人公が目覚めると、なぜか醜い甲虫になっていた。(°ω° )/から始まるおはなし。
虫になってしまった主人公は、家族から見捨てられ、部屋に篭もり、だんだんと虫である自分に慣れていく。
誰にも受け入れられない哀しみ。自分の意思で虫になった訳でもないのに。。
家族(特に親)というのは、自分の子が役に立たなく、厄介者になってしまうと幼い頃の楽しかった思い出まで忘れてしまうものなのか。。
現代の鬱や、介護にもあてはめて考えられる気がする。
(1912年頃の本なのに。。。)
そのうち、
家族のことを懐かしみと愛情を
こめて思い返した主人公は、
家族の為にも、自分は消え失せなくてはならないと思い定めていた。
〔中略〕
それから彼の頭が意志と
かかわりなくガクリと落ちた。
鼻孔から最後の息が
弱々しく流れ出た。
いつの世も、優しく弱い者は自らを消え失せた方がいい、要らない存在だと考える。
変身とは、強くなるものだと思ってたのに、リアルな世界ではその逆が多い。
愛だけが救えるのに。
愛がなくなる。
仕方がないのか。
みんな自分に一所懸命。
このお話も、最後、主人公が亡くなってから家族はそれぞれ職を持ち、後に幸せが訪れる。。。
主人公が虫になって死ななければ、両親と妹は、恐らく一生仕事に就く事はなかったに違いない。
依存して楽をする人生。
そう考えると、息子(主人公)が虫になっていなければ、依存するだけの家族は、ある意味犠牲者だったのか?
結局、依存することをやめてから幸せが訪れる訳だから。。。
自分で働いて(依存することをやめて)初めて人間の幸せが訪れる。
働きましょうがテーマ?
いやいや、依存し過ぎるのは良くないという事かな?
常々、世の中の間違った考えなのでは?と思っている。自分の老後のために子を育てる。。という考え。
おかしくないですか?当たり前ですか?
脅迫じみてませんか?
子は子。親は親であるけれど、それぞれに一個人。
お前を育ててやったんだから(いや、頼んでないから)老後の面倒を見るのは当たり前だなんて、
私がおかしいですか?•́ω•̀)?
まぁ、いいでしょう。
やりきれない気持ちだけが残っちゃったな。
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