改めて「変身」を考える

改めてカフカの「変身」を考える




カフカは、人の何たるかを知っている。

生まれてから死ぬまで、

笑っている人
怒っている人
働いている人
怠けている人
恋、している人
優しい人
優しいの裏側にいる人
威張る人
謙遜する人


人は皆、
心地の良い場所に居たいものだ。

お茶を飲む、
それだけの為にシチュエーションを求める。

安らぎを求め

落ち着きを求め

俯瞰する自分

優しいを演出する。


時に人はその自分の幸せな時間を邪魔する


今まで優しかった人が急変する


老いとか

負いとか

追いとか…


「変身」した自分

「変身」した誰か


おそらく人は「変身」を希望しない


「変身」することで、「変身」した人が
要らなくなる。


身近な人が「変身」したことで、辺りが急変する。


自分を邪魔する存在に「愛」は無い。


思うように動いてくれないその存在は


「居なくなればいいのに…」


と、心の底からそう思う(思われる)ようになるだろう。


治る当てがある病気ならまだしも、


そうでない病や、老いからくる介護


心変わりした愛する人…


自分の思うようにならない


自分の思うように動けないその人を


「虫」に例え


自分の知っているその人じゃなくなったことを「変身」と揶揄し、


最後にはリンゴをぶつけ(ぶつけられ)、
(言葉の鎗)


それをきっかけに、弱っていき


死に至る。





カフカの「変身」で面白いのは、


依存していた(稼いでくれていた)人がいなくなった後、
それまで働くことをしなかった人達が働き始めたことだ。


失うことで見えてくる本来の有る自分。





「変身」から見える人間模様。


「働く」「稼ぐ」「生きる」の本質?


不定不満を言う前に、もう一度自分のやる事、やっている事を見直してみてもいいかもしれない。そう思わせてくれた。


フム(( ˘ω ˘ *))フム



















reading&book report

カフカの魅力

最期に近づくにつれ、涙が静かに流れ続けた。
感動と同情と読了の切なさと。。

引用します。

ノーベル文学賞を受賞した作家のカネッティも、カフカが恋人に出した手紙を読んだときのことを、こう書いています。

どんな文学作品を読んだ時にも経験しなかったほどの感動をもって、これらの手紙を読んだのであった。

新潮社の「決定版カフカ全集」で日記の巻の翻訳を担当した谷口茂も、「フランツ・カフカの生涯」という本でこう書いています。

私の興味は作品以外のものに移り、特に日記と書簡類に蠱惑(こわく)され、ときとして作品より面白いと思うほどになった。


゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+


なぜ自殺しなかったのか。

それは、読んでみて感じ取ってもらった方がいいと思います。

私のような点のような存在が生意気にこう思うなんて、とてもとても書くことはできないです。

ともかく、久しぶりに短期集中に読み終えました。
そういう本に出会えた時にいつも感じる同じ思い。
本を読み終えたという寂しさ。

おそらく、暫く本は読まないだろうと思います。

余韻を邪魔されたくないので。

この本を出版するに携わった全ての人の手に感謝します。┏○ペコッ

2018年4月29日。るん。





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reading&book report

読書感想文。( ・́∀・̀)ヘヘヘ

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